はじめに
「看護実習で泣いてしまった……」
そんな経験をすると、「自分は看護師に向いていないのではないか」「実習に落ちたら終わりだ」と感じてしまう人もいると思います。
実は、私も看護実習で泣きました。
しかも、その後実習に落ち、最終的には看護学校を退学しています。
当時は、「もう看護師になる道はなくなった」と本気で思いました。
しかし、その後、看護補助者として働きながら准看護学校へ進学し、さらに進学課程を卒業して正看護師になりました。現在は訪問看護師として働いています。
この記事では、私自身の体験をそのままお話しします。
今、実習で泣いて苦しんでいる方の参考になれば幸いです。
看護実習で泣いたら実習に落ちる?
結論から言うと、泣いたこと自体が実習不合格の理由になることはありません。
私も実習中に泣きました。
しかし、私が実習に落ちた理由は「泣いたこと」ではなく、患者さんへの援助中に重大なミスをしてしまったことでした。
実習で精神的に追い詰められ、涙が出てしまう学生は少なくありません。
だから、「泣いてしまったから終わりだ」と思う必要はありません。
実習で何があったのか、その後どう行動するかの方が大切だと思います。
私が看護実習で泣いた日のこと
私が泣いたのは、基礎看護実習Ⅱの時でした。
患者さんへの援助中、段取りを間違えてしまいました。
教員と病棟指導者が見守る中だったこともあり、私は一気に焦りました。
頭が真っ白になり、本来なら分かっていたはずの手順がすべて飛んでしまいました。
どう動けばいいのか分からず、ただ慌てるだけでした。
その結果、患者さんを危険な状況にしてしまい、実習はその場で中止となりました。
その後、教員との面談がありました。
廊下で話をしましたが、私は大泣きしました。
悔しさ、情けなさ、申し訳なさ、不安……。
いろいろな感情が一気にあふれ出したことを、今でも覚えています。
再実習には合格した。でも、その後退学した
基礎看護実習Ⅱは再実習となりました。
再実習では何とか合格し、学校生活に戻ることができました。
しかし、その後の各論実習で再び壁にぶつかりました。
何度か実習へ行きましたが、どうしても実習についていけませんでした。
「何をしたらいいのか分からない。」
「自分には無理なんじゃないか。」
そんな気持ちが日に日に強くなっていきました。
そして、私は退学を選びました。
退学届を書いた日のことは今でも覚えています。
不安しかありませんでした。
看護師になる夢は終わったと思いました。
挫折でした。
退学しても看護師になる道はあった
退学後は、看護補助者として働こうと面接を受けました。
その時、面接先の看護部長から、精神科病院を紹介していただきました。
この出会いが、私の人生を大きく変えました。
精神科病院で働きながら、一年後に准看護学校へ進学しました。
仕事と勉強の両立は決して楽ではありませんでしたが、「もう一度看護師を目指したい」という気持ちだけは持ち続けました。
准看護師になった後は進学課程へ進み、正看護師免許を取得しました。
精神科では約12年間勤務しました。
その後、一度一般病院へ転職しましたが、自分には精神科や地域で患者さんと関わる仕事の方が合っていると感じました。
現在は訪問看護師として働いています。
看護学校を退学したあの日には、今の自分は想像もできませんでした。
今、看護実習で泣いているあなたへ
もし、この記事を読んでいるあなたが実習で泣いているなら、まず伝えたいことがあります。
泣いたことだけで人生は決まりません。
私は実習に落ち、退学しました。
当時は、自分の人生が終わったような気持ちでした。
ですが、振り返ると、一人ではここまで来ることはできませんでした。
家族。
友人。
先生。
職場の上司。
多くの人に助けてもらいました。
もちろん、自分でも必死にもがきました。
でも、自分一人だけでは無理だったと思います。
だから今、もし一人で苦しんでいるなら、誰かを頼ってください。
相談することは弱さではありません。
私は、人生では謙虚さや人とのつながりが本当に大切だと感じています。
一生懸命もがいていれば、誰かが手を差し伸べてくれることがあります。
実習で泣いたことも、退学したことも、私の人生から消えることはありません。
でも、それで人生が終わることもありませんでした。
今つらいあなたにも、未来はまだあります。
焦らなくて大丈夫です。
あなたの道は、一つではありません。
看護実習で悩んでいる方は、こちらの記事も参考にしてください。
▶看護実習を辞めたいと思ったときに考えてほしいこと
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