看護実習では、「絶対に事故を起こしてはいけない」と何度も言われます。
でも私は、基礎実習のとき、
患者さんを危険な目にあわせてしまいました。
今でも忘れられない出来事です。
学生のときの失敗は、
その後の看護観に強く残ることがあります。
あのときの出来事は、
私にとって「安全」を本気で考えるきっかけになりました。
基礎実習で起きた出来事
基礎実習のときのことです。
患者さんをベッドに端坐位で座っていただいたあと、
私は一瞬、手を離してしまいました。
車椅子へ移乗する場面で、
自分の足の位置と車椅子の位置関係が分からなくなってしまったからです。
ほんの一瞬のことでした。
その瞬間、患者さんがバランスを崩し、
ベッド柵に頭をぶつけてしまいました。
大きな事故にはなりませんでしたが、
私は何が起きたのか理解できず、頭が真っ白になりました。
実習が一時停止になった
その場には、指導者の看護師さんと先生がいました。
患者さんの状態を確認したあと、
その日の私の実習は一時停止になりました。
その後、先生から呼ばれ、
起きた状況について確認が行われました。
なぜ手を離してしまったのか。
どういう状況だったのか。
私はうまく説明することもできず、
頭の中は混乱したままでした。
実習中は、怒られること自体が怖くなっていた時期もありました。
話が終わったあと、
私は実習病棟の廊下で泣き崩れてしまいました。
自分のミスで患者さんに危険な思いをさせてしまったことが、
本当に情けなく、怖かったのを覚えています。
その後も、後日あらためて
状況の聞き取りが行われました。
あの出来事が残したもの
あの経験は、今でもはっきり覚えています。
失敗した記憶は消えません。
でも、あの出来事があったからこそ、
「安全」という言葉の重さを実感することになりました。
看護では、ほんの一瞬の判断が
患者さんの安全に直結します。
学生の頃のあの出来事は、
そのことを強く教えてくれた経験でした。
実習で失敗してしまったあなたへ
看護実習では、
小さなミスでも大きく落ち込むことがあります。
私も、あの出来事のあと、
「もう実習を続けられないのではないか」と思いました。
でも、失敗した経験そのものが
その人の価値を決めるわけではありません。
実習で「自分だけできない」と感じていた頃の話は、こちらの記事にも書いています。
むしろ、
失敗を通して安全を深く考えるようになることもあります。
実習はうまくいくことばかりではありません。
それでも、その経験が
あとから意味を持つこともあるのだと思います。
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